盛田昭夫氏の経歴や生い立ち

盛田氏井深大氏と共にソニー株式会社を立ち上げた実業家であり、技術者です。

盛田氏の経歴や生い立ちについてご紹介します。

年譜

1921年 名古屋にて生まれる。

1945年 井深大と出会う

1946年 井深大と東京通信工業株式会社(現ソニー)を設立

1950年 日本初のテープレコーダーを発売

1955年 日本初のトランジスタラジオを発売

1958年 ソニーに社名を変更、及び上場

1971年 ソニー代表取締役社長へ就任

1998年 「タイム誌」が選ぶ「20世紀の20人」に選ばれる

1999年 逝去

生い立ち

盛田氏は1921年酒造を生業とする家に生まれます。

実家は比較的裕福な家庭で、そのまま家業を継ぎ、生活をしていく選択肢もありました。

しかし、盛田氏は幼い頃から機械いじりが大好きで、家業には興味を示さず、技術者としての進路を選びます。

大阪帝国大学理学部へ進学し、海軍に入隊することとなります。

そこで、後に一緒にソニーを立ち上げる井深大と出会います。

東京通信工業株式会社(現ソニー)の設立

盛田氏は戦時中に出会った井深氏と共に、東京通信工業を設立します。

陸軍で用いられていた技術をもとに、ステレオ装置を完成させ、日本初のステレオ放送を行いました

ちなみに当時は井深氏が技術を担当し、盛田氏が営業を取り仕切る体制で運営をされていました。

東京通信工業社は1950年に日本初のテープレコーダー「G型」を発売、1955年にはこれもまた日本初のトランジスタラジオである「TR‐55」を発売するなど、どんどんヒット作を生み出していきます。

ソニー誕生へ。アメリカ進出

どんどん新商品を出していた東京通信工業社は1958年にソニー株式会社へ社名を変更します。

当時、東京通知信工業社は開発してトランジスタラジオでアメリカ進出を計画しており、世界どこでも覚えやすいブランドが必要と考え、発音のしやすい「SONY」という社名にしました。

由来としては『音:SONIC』の語源となったラテン語の『SONUS (ソヌス)』と「小さい」「坊や」を意味する『SONNY』をかけ合わせた言葉となっています。

ソニーは音の機器であるトランジスタラジオを開発したり、「小型化」を得意技術としていたことからも同社を連想させますね。

ソニーへ社名変更をした同年、東証へ上場し1960年には米国現地法人ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカ設立を設立するなど、怒涛の勢いで成長していきます

盛田氏は同社の社長にも就任し、活躍をしています。

「20世紀の20人」に選出

盛田氏はその後、井深氏の跡を継ぎソニー社の代表取締役に就任します。

以降も電子機器メーカー以外へもどんどん事業領域拡大するソニーグループのトップとしてグループを牽引していきます。

1998年、盛田氏はタイムズ紙の選ぶ「20世紀の20人」に日本人で唯一選出をされることとなります。

他の選出者はバンクオブアメリカの創業者ウォルマートの創業者など錚々たる経営者となります。

盛田氏はソニーでセールスを担っており、特にアメリカでの活躍が目覚ましい人物でした。

「世界のソニー」へと押し上げた第一人者であり、Walkmanで世界の音楽常識を変えたことからも選出をされたのかもしれません。

盛田昭夫氏の資産や年収

盛田氏は2000億円とも言われる資産を遺したと言われています。

しかし、それを相続した息子の盛田英夫氏は様々な事業に失敗し、一族の資産を喪失させてしまいました。

盛田昭夫氏の逸話

アメリカのテレビでトップセールス

盛田氏は英語が堪能であり、アメリカのテレビ番組に出演し、セールスを行ったこともあります。

翌日からソニー製品が爆発的に売れまくったとのことです。

当時格上だったパナソニックを逆転するくらいですので、物凄い影響力ですね。

盛田氏は技術者だけでなく、セールスマンとしてもソニーを牽引されていました

スティーブ・ジョブズとの親交

盛田氏はappleの創業者であるスティーブ・ジョブズ氏に影響を与えて人物としても有名です。

2人が初めて出会ったので1979年で、その時にプレゼントをされた「WALKMAN」をジョブス氏は感激しその場で分解したといいます。

また、ジョブズ氏のトレードマークである、黒いタートルネックにも盛田氏の影響があります。

盛田氏がジョブズ氏をソニーの工場へ案内をした際に、ソニー工場では作業員が皆同じユニフォームを着ていました。

それに対してジョブズが質問をすると盛田氏は「絆だよ」と答えたといいます。

ジョブズ氏は自社でも同様のことをやろうとするも、社員の大反対に遭い、実現はできませんでしたが、ソニーのユニフォームをデザインした三宅一誠にデザインを依頼した黒のタートルネックを生涯愛用されました。

偉人名の名言

成功するかしないかは、ただ我々の意志の強さと努力にかかっているのだ。

あなたは何がいりますかと聞いてつくっていたんでは遅い

会社はあくまで儲けるための団体である。

血みどろの戦いの場である。

社員は楽しみを追っかける小市民的な夢に安住している人間は、私はビジネスマン失格者とみなす。

これでは会社の成長について行くのは難しい。

『ソニーはアイデアがいいですね』とよく言われるのはちがうんですね。

いいアイデアは世間にはたくさんあるのですが、ソニーはいいと思ったアイデアをがむしゃらに実行して行く勇気があっただけです。

まとめ

盛田氏をご紹介しました。

「20世紀の20人」に選出されるなど、経営者として世界からも認められている人物はそんなに多くはないのではないでしょうか。

盛田氏本人も経営者であり、技術者であり、セールスマンであるなど、ビジネスマンとしてのスキルセットを極限まで昇華した人物と言えますね。

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